音と光が交差する夜、W Osakaの一夜──“W Presents”の余韻

ハイジュエラーや高級ブティックが立ち並ぶ御堂筋にそびえ立つ、建築家・安藤忠雄の監修による漆黒のファサードが印象的なW Osaka。2025年11月15日の夜、音楽とカルチャーの磁場へと変貌した。

Courtesy of W Hotels

“音楽を通じて、多様性と自由を祝福する”──LP Giobbiが描く新しいWの世界

このシリーズを率いるのは、DJ/プロデューサーであり、W Hotels グローバル・ミュージック・ディレクターのエルピー・ジョッビ(LP Giobbi)。彼女は、自身が主宰するFEMME HOUSEを通じて、女性やジェンダー多様なアーティストの活躍の場を広げてきた人物でもある。
世界70都市以上で展開するW Hotelsのグローバル・ライブミュージックシリーズ「W Presents」は、そんな彼女の理念のもとに誕生したプログラムだ。世界各地のW Hotelsで、音楽を“背景”ではなく“体験”として提示し、多様な才能が交差する場所を創出している。
エルピーは過去に「W Hotelsのチームと共に、アーティストを支援できることは、私にとって新しい形の喜び。音楽業界の未来をつくることに携われるのは最高の仕事」と語っており、その言葉どおり、このイベントは“音”を通じた自己表現の自由と、文化の多様性を祝うためのプラットフォームなのだ。

Parra for Cuvaが描く、エレクトロニカの“旅心”

今宵のヘッドライナーは、ドイツ・ベルリン出身の音楽プロデューサー、パラ・フォー・クーヴァ(Parra for Cuva)。民族音楽と繊細なビートが融合する彼のサウンドは、静と動の間を行き交いながら聴く者を内なる旅へと誘う。
彼と共に特別な一夜を盛り上げたのは、パスカル・マリエ、ヨシヤマ・ユウキ、Dmitri Absinthe、MAX PELAといったDJ陣のサウンド。それぞれの感性がぶつかり合い、LIVING ROOM全体がひとつの“音の風景”となって息づいた。W OsakaのオフィシャルアンバサダーであるAMIAYAのAYAをはじめとする来場客の面々は、道頓堀の風景などエネルギッシュな大阪の街にインスパイアされた、鮮やかなネオンや大胆な色使いが施されたコンテンポラリー・ラグジュアリーな空間で彼らの奏でるビートに身をゆだね、楽しんだ。

「THE CURATED TEN」──食が奏でるもうひとつのリズム

開演前には、3階のレストラン「Oh.lala…(オーララ)」で、アジア太平洋各地のWホテルが手がけたオリジナルレシピによるミニバーガーコレクション「10の味わい、ひとつの体験」が提供された。Wバリ、Wモルディブ、Wシドニーなど、それぞれの地域が誇る“ローカル×グローバル”の融合を味わえる一皿は、音楽と呼応するように、Wブランドのスピリットを鮮やかに体現していた。この夜、提供されたミニバーガーコレクションのうち特に人気の高かった3種をアソートしたフレンチフライとのセット(シンガポール・バリ・モルディブ ¥5,000)は、12月31日まで同レストランで提供されている。

W Osakaは、宿泊するだけの場所ではない。そこに息づくのは、音楽・食・デザイン・ウェルネスを通じて人と人をつなぐ“ラグジュアリー・ライフスタイル”の思想だ。W Hotelsの掲げる「多様性と創造性の共鳴」は、Parra for Cuvaの音色を通じてこの夜、確かに大阪の街へと響き渡った。

W Osaka(ダブリュー・オオサカ)

大阪のメインストリート・御堂筋沿いに佇む、マリオット・インターナショナルが展開するラグジュアリー・ライフスタイルホテル。音楽・食・デザイン・ウェルネスの“5つのパッションポイント”を軸に、都市の鼓動と日本文化を体感できる空間を提供。全337室(うち50室はスイートルーム)、6つのバー&レストラン、スパ、フィットネス、屋内プールを備え、“泊まるだけではない、目的地となるホテル”として進化を続けている。
住所: 大阪府大阪市中央区南船場4-1-3
https://wosaka.jp Instagram: @wosakahotel