カリスマディレクターのスタブロス・カレリスがデスクを公開


Shoko Natori

目がその人の魂を写す”窓”であるとしたら、クリエイターのデスクは、その人の頭の中へと通じる”道”なのかもしれない……こう考えた本誌は、気になるデザイナーやファッション界で活躍する友人たちにデスクツアーを依頼。彼らがどのように仕事をしているのかを知るべく、オフィスにお邪魔した。最高級のヴィンテージショップから取り寄せたプリミティブなデスクや手入れの行き届いた観葉植物はもちろん、時には散らかったデスクの上まで、あらゆる形のワークプレイスをご覧あれ。今回はロンドンの人気セレクトショップMachine-Aの創設者、スタブロス・カレリスのデスクを紹介する。

10マガジン:デスクはどこで購入したものですか?

スタブロス・カレリス(以下、カレリス):親友のニコスが経営しているマッド・アトリエという店で購入しました。イーストロンドンのクラプトンにある、家具やインテリアを扱っている素敵な店です。好みのデザインだけでなく、自分の好きな人たちと常につながっているようなものに囲まれている感覚が好きなので、このデスクをセレクトしました。

10マガジン: 整理整頓されたデスクと散らかったデスク——好きなのはどっち?

カレリス:整理整頓されたデスクがいいですね!私はいわゆる”メモ魔”で、メモをするのに付箋を使います。ですから、1週間も経てばデスク周りが付箋だらけになってしまいます。週の終わりには、タスクが完了したことをチェックしながら、デスクの付箋を一掃するのが習慣になっています。


10マガジン:デスクにあるもので、いちばん思い入れがあるものは?

カレリス: カエルのグラスですね。幸運のお守りとしてスティーブン・マーがくれたものなのですが、私たちにしかわからないジョークも込められているので、見るたびに笑顔になります。

10マガジン:このデスクから生まれたいちばんの自信作は?

カレリス:MACHINE-Aに関する日々の業務をすべてここで行なっていることはさておき、ロンドンのプリントワークスで行われたラフ・シモンズの最後のショーのお手伝いをしたことは、人生でもっとも誇らしい出来事のひとつです。当時のメモもあるんですよ。ラフ・シモンズCEOのビアンカ・クエッツ・ルツィと私にとってとても意味のあるものです。ビアンカとの信頼関係と深い友情は、私にとってかけがえのないものなんです。

Photography courtesy of Stavros Karelis この記事は、10 Men Magazine 58号「ELEGANCE, GRACE, BEAUTY」からの抜粋です。

@stavroskarelis

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