新進気鋭のロックバンド、ブランデー戦記が語る音楽とファッション

音楽とファッションはいつの時代も互いに刺激し合い、いくつものカルチャーやトレンドを生み出してきた。2025年春夏最新号の本誌では、音楽とファッションの関係性のについて、さまざまなアーティストにインタビューを敢行。ここではロックバンドのブランデー戦記のインタビューを紹介する。

──ファッションやスタイルに関して、影響を受けたアーティストは?

蓮月〈右〉 カート・コバーンやキム・ゴードンなど、たくさんいます。可愛くて見る度に変化のあるヒラリー・ダフも大好き。目元のインラインとか、メイクでも参考にしています。

ボリ〈左〉  僕はHi-STANDARDの横山健さんの革ジャンですね。あの方はオフの時に着ている感じですが、僕はドラムを叩く時とかに羽織っています。それだけで戦闘モードに一気に切り替わるんです。

みのり〈中央〉 私の場合はアーティストというよりもコム デ ギャルソンのような黒を基調としたスタイルが好き。黒髪にもこだわっています。

──好きな音楽も三人三様だとか?

蓮月 バラバラですね。それぞれの好きな部分はブレずに持ちつつ、基本は曲が求めているものをバランス良く嵌めていく感じです。私はそれこそニルヴァーナやストロークスなどの19902000年代のUKUSロックが好きで、あとK-POPも!

みのり 私はJ-POPや邦ロック、それに嵐が大好き。ベースを始めたのは、ヤバイTシャツ屋さんのありぼぼさんのステージを観たのがきっかけでした。

ボリ リンキン・パークやリンプ・ビズキットなど、2000年代のミクスチャーな感じが大好きです。ああいうヘヴィなドラムに惹かれます。

──作品によって曲調もスタイルもさまざまですが、あえて自分たちの音楽性を言葉にすると?

蓮月 一応、ロックバンドと言ってます。でも、ロックというのは自己表現のツール。音楽の在り方は時代によって変わっていくと思うし、良い方向へ進んでいるのであればこれがロックだって定義はもうどうでもいいのかなと。その時にやりたい音楽、一番イケてると思う音楽を作りたいと思っています。

みのり 特に話し合ったことはないけど、多分全員がどこかでそう思ってるんだと思います。だから、こういう音楽になったのではないかと。でもニルヴァーナから影響を受けたような音楽を今の時代にやっている人って少ないんですよね。差別化じゃないけど戦略的にはありかなって……なんかマーケティングみたいな話になってきましたね(笑)。

Profile
ブランデー戦記
2022年に大阪で結成。蓮月(ギター/ボーカル)、みのり(ベース)、ボリ(ドラム)から成る3人組ロックバンド。メンバー自ら制作した1stシングル「Musica」のMVが驚異的再生数を記録。グランジロックを彷彿とさせるノスタルジックでフレッシュな新感覚バンドとして人気に。5月に待望のメジャーデビューアルバムをリリース予定。

Photographer KISSHOMARU SHIMAMURA
Text HISASHI MURAKAMI
Editors SAORI MASUDA and TOMOMI HATA
Styling ATSUSHI NAKAMURA
Hair and Make-up TORI

他にも今をときめくアーティストのインタビューが多数掲載! 『10 Magazine Japan2025年春夏号をぜひチェックして!

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