現地時間9月26日、ミラノでボッテガ・ヴェネタの2027年春夏コレクションが発表された。今回が3度目のショーとなったクリエイティブ・ディレクターのルイーズ・トロッターは、空気をはらむ柔らかいシルクやリネン、そしてコットンのアイテムにハンドメイドのディテールを添えることで、軽やかでゆったりとしたシルエットを提案した。ショルダーパッド入りのジャケットにふんわりとしたスカートとマクラメ編みのフリンジをあしらったバレエシューズを合わせたルックや、裏地のない超軽量のシルクで仕立てたパンツがランウェイを彩った。
今回のコレクションを手がけるにあたり、トロッターは夏の訪れとともに人々が街を離れて海に向かうこと──バカンスの幕開けとともに誰もがオンモードからオフモードに切り替えることについて考えたという。バックステージで本誌の取材に応じた彼女は、「このコレクションのメッセージは“狭間(はざま)”です。私は季節と季節の狭間やライフスタイルとライフスタイルの狭間を表現したいと思いました」と語った。そうして彼女は、すべてをより軽くすることに力を注いだ。
「ボッテガ・ヴェネタはクラフトによって支えられています。手仕事こそが、私たちの最大の強みなのです。その一方で、今季はクラフトと軽やかさを両立させることにこだわりました」とトロッターは語り、アトリエにある課題を与えたことを明かした。その課題とは、空気のような軽さと、服としての実用性を両立できる技術を見つけること──それも「ボッテガ・ヴェネタが得意とする素晴らしい手仕事を犠牲にせず」だ。こうしてシルクのリボンで編まれたオープンワークのオーバーサイズニットや、フォークロア風のレースのインサートやクロシェ編みの襟があしらわれたシルクのブラウスが誕生した。
なかでも目を引いたのは、レースとマクラメ編みのアイテムだ。とりわけ、さまざまなレース編みとクロシェ編みの技術を取り入れたパッチワークのドレスが印象的だった。「手作業で編まれたものもあれば、手作業で縫われたものもあります。すべてが人の手によって作られました。すべてが手仕事のスピードで、手作業で行われたのです」とトロッターは語る。
発表されたアイテムのなかには、あえてその素朴さを残したものもあった。そもそもトロッターのねらいは、ぴかぴかに磨き上げられた完璧さではないのだ。これについて彼女は「磨き上げられたものと、それよりはもう少しオーガニックなものとの間には“言語”がある」と語った。まるでリネンのように見える、スレンダーな「イントレチャート」(ブランドを象徴するレザー編みの技法)に飾られた赤いレザーのサックドレスは、まさにその言葉を体現している。さらにトロッターは「あらゆる完璧な欠点が見えるように」このドレスをあえて染めないことにした。
トロッターは、こうした“整いすぎない”感覚は、「より自由なムードにシフトする」夏の雰囲気にぴったりだという。そうした自由な感覚は、イントレチャートの大きなラフィアバッグやマクラメレザーのサンハット、遊び心あふれるオールレザーの花のボタンホールといったアクセサリーからも感じられた。
Photography courtesy of Bottega Veneta.
