BTSらも所属するK-POP大手HYBEの日本PR、蓑輪淳子が語る音楽とファッション

音楽とファッションはいつの時代も互いに刺激し合い、いくつものカルチャーやトレンドを生み出してきた。2025年春夏号の本誌では、音楽とファッションの関係性の“今”について、カリスマと呼ばれる存在を作るクリエイターやアイコンたちを仕掛ける縁の下の力持ちなど、今をときめくアーティストやクリエイターたちにインタビューを敢行。

ここではBTSらも所属する韓国のエンターテインメント企業HYBEの日本本社であるHYBE JAPANでCCO(チーフ コミュニケーション オフィサー)を務める、蓑輪淳子のインタビューを紹介する。

──今やトレンドの発信源の一つとなっているHYBEに所属するアーティストですが、どのような視点でファッション戦略を立てられていますか?

作品毎にコンセプトがあって、それに合わせてスタイリングしていきます。キーワードがあれば、それを基にイメージを創り衣装を決めたり。グループ全体のバランスや統一感も大切ですし、各個人の魅力を最大限に引き出せる形を考えます。

作品自体がアーティストと紐付いているのでアーティスト毎のファッションの方向性とも切り離しては考えられないのですが、楽曲のメッセージ性みたいな部分をより重要視しています。そこがK-POPの面白いところだと思います。作品を出す時も、コンセプトに合わせたパッケージで音楽を届けるなど、ファンがコンセプトを体験し楽しめる要素が散りばめられています。

衣装を決める上で、“誤解を招くようなメッセージを伝えていないか”というところは必ず確認します。エンブレム一つでも“このマークの由来は何だろう?”と必ず確認します。

──アメリカや韓国と比べて、日本の音楽市場はどう違っていますか?

日本にはファンクラブのカルチャーがあり、ファンがアーティストを育てている点です。デビュー前の若いアーティストを発掘し、自分たちで育てていこう、一緒に成長していこうという概念は、日本の強みだと思います。一方、韓国では音楽番組に出ると、番組側がその映像をYouTubeにコンテンツとしてすぐにアップします。

5人組のアーティストなら、5人全員のフルバージョンと、一人一人にフォーカスしたソロバージョンをコンテンツとしてアップするわけです。世界中からアクセスできるので、K-POPが一気に世界に広がった要因の一つではないかと思います。

──アイドルを取り巻く文化は、今度どのように変化していくと思われますか?

アイドルという存在は変わらずとも、アイドルを楽しむ方法が変わってくると思います。我々はそのファンの方々の変化をキャッチしていかなければと思っています。

例えば日本を拠点として2022年12月にデビューした&TEAMは、メンバー9人のバックグラウンドが実にさまざま。育ってきた環境も、話す言語も違っているけれど、一つのチームとなり多様な世界を結びつける、という意思を掲げている。多様性の尊重が重視される今、正しく時代が求めているグループだと思います。

Profile
蓑輪淳子

韓国のエンターテインメント企業HYBEの日本本社HYBE JAPANのCCO(チーフ コミュニケーション オフィサー)。所属アーティストの日本市場におけるPR業務ならびに日本本社の広報を総括する。

Photographer KISSHOMARU SHIMAMURA
Text HISASHI MURAKAMI
Editors SAORI MASUDA and TOMOMI HATA
Digital Editors MIKA MUKAIYAMA and SHOKO NATORI

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