音楽とファッションはいつの時代も互いに刺激し合い、いくつものカルチャーやトレンドを生み出してきた。2025年春夏号の本誌では、音楽とファッションの関係性の“今”について、シーンの最前線にいるミュージシャンやカリスマと呼ばれる存在を作るクリエイターたちにインタビューを敢行。
ここではアニメーター、イラストレーター、アーティストとして活動するNina(ニイナ)のインタビューを紹介する。
──多数手掛けているYOASOBI関連のMVのなかでも特に御自身の思い入れが強いのは?
「夜に駆ける」ですね。YOASOBI的にもヒットのきっかけとなった曲ですし、私的にも活動の転機となった作品でした。今振り返って私のスタート地点であり、すごく私の根本的部分、いわゆるフェチズムに関する部分が出ている作品だと思います。
自分がどういう部分を美しいと思っているのか。動きや色味などもそうですし、私はずっと1対1の人間の関係性みたいなところに興味があって、割と初期の段階からそれをテーマにしています。
──キャラクターをデザインする上では、どのような点を重視されますか?
MVの場合は音楽を聴いて、そのストーリーの主人公となる女の子が“どんな女の子なのだろう?”と考え具現化していきます。ハツラツとしているのか、少し鬱々としているのか……。そこから表情や髪型を考えます。私の作品の場合、結構髪の毛が重要なんです。フワッとしているのか、ちょっと毛玉が出ている感じなのか、その硬さと柔らかさのバランスなどで調整します。
──作品でさまざまなキャラクターを描きながらも、どの女の子からもNinaさんらしさを感じます。
外のものを参考にしていないのは大きなポイントかなと思っています。必ず自分のなかから出てくる女の子を描いています。“笑顔を描いてください”と言われても、綺麗な笑顔は私は描けなくて、どこか影のある感じとか、結局自分と紐付いてる女の子を描いています(笑)。
──ファッション面でもご自身と作品とは共通点があるのでしょうか?
似通っている部分はありますね。私が年々カジュアルなものが好きになっていて、去年ぐらいからはストリート寄りなスタイルが好きなのですが、私が描く女の子の服装もそっち寄りになっています。
──Ninaさんのファッションアイコンは?
以前はモデルのフェルナンダ・リーが大好きで、彼女のファッションを参考にしていました。ランジェリーのようなスタイルを、とても自然体な感じで纏っていて、装飾的ではなく、生まれたままの姿に見えるところが好きでした。
──普段ファッション情報はどこから得たり参考にしていますか?
ピンタレストが多いです。“最近こういう服着たいかな”って、スクロールしながら探しています。
Profile
Nina(ニイナ)
1997年、東京都出身、アニメーター/イラストレーター。YOASOBI「夜に駆ける」、Ado「私は最強」、山下達郎「さよなら夏の日」などのMV、ジャケットのイラストデザインを手掛け、2024年、初の個展『AfterBirth』を開催。FURFURやCOACHともコラボ。YOASOBIの最新ツアーではアートディレクターを務める。
Photographer KISSHOMARU SHIMAMURA
Text HISASHI MURAKAMI
Editors SAORI MASUDA and TOMOMI HATA
Digital Editors MIKA MUKAIYAMA and SHOKO NATORI
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