『10 MAGAZINE JAPAN』2026年秋冬号の表紙に登場した綾瀬はるか。ディオール 2026年秋冬コレクションを纏ったファッションストーリーとともに、俳優として大切にしてきたことや、これから挑戦したいことを語ったインタビューから一部を抜粋して紹介する。
柔らかな笑顔と自然体の佇まい。その奥には、自分の感覚を信じて歩み続ける、揺るぎない強さがある。25年以上にわたり俳優としてキャリアを重ねながら、誰にも代えられない存在感を築いてきた綾瀬はるか。『ファーストボイス』(10月2日公開)では、1989年、初めてのハラスメント裁判で原告を弁護した女性弁護士・朝日道子を演じる。飾らない人柄と確かな表現力で、多くの人を惹きつけてきた彼女が今、自分の歩みを通して見つめているものとは。
──今回試着されたルックの中で、「これが自分らしい」と感じたものはありましたか?
自分らしいというよりはむしろ、普段はあまり脚を出すような短い服を着ることがないので、今日は新しい自分を発見できて新鮮でした。いつもとは違う服を着て、ヘアメイクをして、写真を撮ってもらうことで、新しい自分に出会える。それはやっぱり、ファッションの面白いところだなと思います。
──特に短い丈のルックが印象に残りましたか?
そうですね。まず、ヘアメイクがすごく新鮮で。雰囲気が、ちょっと昔の社交界風だなと最初は思って(笑)。でも、こういう短い丈の服を今の自分の年齢に合うようにどう見せるかを考えてみたら、ピシッと決めたヘアメイクだと普通っぽくなってしまうだろうし、このヘアメイクだからこそ、この服が合うんだなって、撮られながらいろいろ考えていました。
──今日の撮影では、ディオールのクリエイティブ・ディレクター、ジョナサン・アンダーソンの2026-27年秋冬コレクションを纏っていただきましたが、「この服はこういう人に着てもらいたいのかな」と感じることはありましたか?
ジョナサンがロエベで手掛けていたスタイルがすごく好きだったんです。一方で、今回の服はディオールらしい色やフラワーモチーフもあって、結構フェミニンですよね。ミニスカートも多かったので、最初に衣装合わせをしたときは、「ジョナサンは、やっぱり若い感覚なのかな」と感じたんです。
女性の感性というか、自分が女性になったつもりでフェミニンさを表現しているのか、あるいは男性としてフェミニンなものを纏う感覚なのか、その違いも気になって、すごく面白いなと思いました。実際に着てみると、意外とかっこよく着たほうがフェミニンに見えるんですよね。
──確かに、可愛らしい服ほど、かっこよく着るほうがバランスがよく見えるのかもしれません。
ジョナサンが作る服は可愛らしいけれど、ブランドのイメージに起用するのは、シュッとしたかっこいい女性が多いですよね? かっこいい女性がフェミニンなものを着ている。ひょっとしたら、そういうギャップが好きなのかもしれないですね。最初にルックを写真で見たときは、思っていたよりラブリーだなと感じて、若い世代のほうが似合いそうだと思っていたんです。
でも、実際に着てみたら、今日のちょっと異世界のようなヘアメイクと合わさって、すごくいいバランスになるんだなと。大人でも、こういうヘアメイクをすると、ミニスカートもいいバランスになるのかもしれない。服そのものだけでなく、ヘアメイクや着こなしによって、こんなにも見え方が変わるんだというのが興味深かったです。
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HARUKA AYASE
綾瀬はるか(あやせ はるか)/1985年、広島県生まれ。2000年にデビュー。以来映画やテレビドラマなどで幅広く活躍する。主な出演映画に『レジェンド&バタフライ』(23)、『リボルバー・リリー』(23)、『ルート29』(24)、『人はなぜラブレターを書くのか』(26)、『箱の中の羊』(26)。テレビドラマでは、NHK大河ドラマ「八重の桜」(13)、「義母と娘のブルース」シリーズ(18~)、「天国と地獄 ~サイコな2人~」(21)、「元彼の遺言状」(22)、「ひとりでしにたい」(25)などに出演。
Photographer JIAQI HUANG
Fashion Editor MEGUMI YOSHIDA
Creative Director SAORI MASUDA
Talent HARUKA AYASE
Text RIEKO SHIBAZAKI
Hair HAYATE MAEDA
Make-up UDA at Mekashi Project
Set designer YUSUKE ISHII
Photographer’s assistants BONO YAN and KEIICHI SHIRAKAWA
Photographer producer GABRIELLA CHEN
Stylist assistant MAYUKA HARUNA
Hair assistant REN
Production HK PRODUCTIONS
Location Hatoyama hall

