「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」展、国立新美術館で開幕

ブルガリの美学を象徴する「色彩」をテーマにした大規模展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」が、国立新美術館でスタートした。

記者会見には、ブルガリ グループ CEO のジャンークリストフ・ババンをはじめ、国立新美術館館長の逢坂惠理子、建築家ユニット SANAA の妹島和世と西沢立衛、アーティストの森万里子らが登壇し、本展の意義と見どころを語った。

本展は「色彩」を軸に、ブルガリ・ヘリテージ・コレクションと個人所蔵から集められた約 350 点のハイジュエリーやアート作品を紹介。古代から現代に至るまで、文化や文明を超えて人々を魅了してきた色の力を、宝石の光とフォルムを通して体験できる。会場デザインを手がけた SANAA は、ローマ建築の床模様と東京を象徴するイチョウをモチーフに有機的な空間を演出。アルミやアクリルを用い、光の反射と透明性を活かした展示は、ジ ュエリーの輝きを増幅させる仕掛けとなっている。

ババン CEO は「イチョウは東京の象徴であり、東洋と西洋を結ぶ架け橋。ジュエリーは素材以上に意味を宿し、文化を越えて友情や尊敬を育むもの」と強調。国立新美術館の宮島綾子主任研究員も「来場者は展示空間そのものの一部となり、自由で総合的な芸術体験を味わえる」と語った。

ジュエリー、建築、現代アートが交差する本展は、まさに“総合芸術”としてのブルガリの姿を体現する。

国立新美術館 企画展示室 2E(東京・六本木)
〒106-8558 東京都港区六本木 7-22-2

休館日:毎週火曜日
ただし 9 月 23 日(火・祝)は開館、9 月 24 日(水)は休館
毎週金・土曜日は 20:00 まで

会期:2025.09.17(水)-12.15(月)

PHOTO COURTESY OF BVLGARI