あいみょんやAwich、米津玄師、RADWIMPSなどを手掛ける人気スタイリスト、服部昌孝が語る音楽とファッション

音楽とファッションはいつの時代も互いに刺激し合い、いくつものカルチャーやトレンドを生み出してきた。2025年春夏号の本誌では、音楽とファッションの関係性の“今”について、カリスマと呼ばれる存在を作るクリエイターやアイコンたちを仕掛ける縁の下の力持ちなど、今をときめくアーティストやクリエイターたちにインタビューを敢行。

ここではあいみょんやAwich、RADWIMPS、米津玄師、iriなど、数多くの人気ミュージシャンのスタイリングを手掛ける、スタイリストの服部昌孝のインタビューを紹介する。

──ファッション面で影響を受けたミュージシャンは?

あまりいないのですが……、ジャミロクワイはずっと好きです。僕が青春時代を過ごした1990〜2000年ごろって、日本だと、ビジュアル系、小室ファミリー、つんくファミリーとかエンタメ界は盛り上がってるけど、カルチャーの要素は弱かった。そんななかジャミロクワイが初めてちゃんと聴いた洋楽で、メキシカンシャツをフューチャーに見せたりするミックスカルチャー的な感覚が好きでした。

映像なんて今見てもイケてると思う。いろんな音楽をかいつまみながらリミックスする彼の表現だったりアイデンティティの在り方は、自分が今やっているノリにも近いんじゃないかと思います。

──ミュージシャンのスタイリングで意識していることは?

ウィークポイントを消さない。たとえばあいみょんだと、全体のバランスの良さと反して腰が張っていることを隠さずに、お腹を見せるスタイルや全体のスタイリングバランスのメリハリで、可愛らしい+女性の魅力を出すようにしています。

あいみょんとの付き合いは、もう7〜8年ほど。デビュー後数年で、まだ彼女のインスタのフォロワーは6,000人くらいでした。雑誌『EYESCREAM』の企画で、女の子をメンズライクにスタイリングする企画を立ち上げた時に声をかけたのがきっかけです。そこから徐々に感覚的に積み重ねていって、「マリーゴールド」ぐらいから世間的にも“あいみょん系ファッション”が浸透していったように感じます。

担当するそれぞれのミュージシャンに愛を持って接しているけれど、プライベートでは一切親交がないんです。馴れ合うのではなく、ビジネスパートナー。常にフレッシュな関係性のなかで提案しています。

──アイコンの定義とは?

追っかけたいか、真似したいか。担当するミュージシャンのスタイリングにも、誰もが真似できる要素をちりばめてます。例えばAwichだったら、「Happy X-mas(War Is Over)」ではニットキャップを後ろかぶりさせてます。あいみょんも「ミュージックステーション」でバーバリーのマフラーを女子高生っぽく巻いたりとか。「流行れ」と思いながらやってます(笑)。

Profile
服部昌孝
静岡県出身。あいみょんやAwich、RADWIMPS、米津玄師、iriらミュージシャンのスタイリングを手掛けるほか、ファッション、広告など多岐にわたり活躍する。20年には制作会社「服部プロ」を設立しMVなどの制作総指揮も務める。24年秋には自身がディレクターを務めるブランド「SHIDEN(紫電)」がスタート。 

Photographer KISSHOMARU SHIMAMURA
Text TOMOMI HATA
Editors SAORI MASUDA and TOMOMI HATA
Digital Editors MIKA MUKAIYAMA and SHOKO NATORI

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