グラミー賞常連のDJ、シンガーソングライター、音楽プロデューサーのマーク・ロンソンが語る“ランウェイと音楽”

服以外に、ファッション史に残るランウェイショーと聞いて真っ先に浮かべるものはなんだろうか? それは音楽ではないだろうか。2025年春夏の最新号では、ランウェイのの演出に欠かせない音楽づくりのスペシャリストたちにインタビューを敢行。ここでは数々のアワードを受賞している、DJ、シンガーソングライター、音楽プロデューサーのマーク・ロンソンのインタビューを紹介する。

数々のグローバルヒットを世に送り出し、アカデミー賞をはじめとする多くのアワードを獲得した映画のサントラを手掛けた売れっ子クリエイターのロンソン。DJとしてファッションウィーク期間中のパーティを盛り上げる一方で、グッチの前クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノによるエレガントなランウェイをThe xxのロミーやリッキ・リーのエモーショナルな楽曲で彩ってきた。

──ランウェイミュージック制作におけるご自身のアプローチとは?

アーティストとアルバムを作るときと同じです。まずは対話からはじまり、服を見ながらヴィジョンや、デザイナーがイメージしている曲やトーンについて話し合います。ファッションの場合は、直前でいろんなことが変わったりしますので、ひとつのアイデアに固執しないようにしています。

──理想のファイナルトラックは?

ファイナルトラックは、ライブのアンコールのようなもの。ショーが終わった後も観客の心に残り続けるような、エネルギーに満ちた力強いものがいいですね。

──火事が起きました。アルバムを3枚だけ救出できるとしたら?

ビル・エヴァンスとジム・ホールの『Undercurrent』(1962年)、チェット・ベイカーの『Chet Baker Sings』(1954年)、スティーヴィー・ワンダーの『Talking Book』(1972年)。

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Photo by CARLOS RUIZ

Creative Editor GARTH ALLDAY SPENCER
Text PAUL TONER
Translator SHOKO NATORI