写真家・戎康友、カリフォルニアへのオマージュとなる写真集を刊行

写真家・戎康友による最新写真集『A Whole California  Anthology 1993–2025』が、2026年5月下旬に刊行される。被写体の繊細な内面を捉えるポートレートで定評のある彼が、30年にわたり切り取ってきたカリフォルニアの風景や人々を収めた一冊だ。時間と記憶、そして風景が織りなす、詩的なアンソロジーとなっている。

センチメンタルな視線が紡ぐ、カリフォルニアの肖像

本書には、初めて海を見た少年との印象的な出会いや、西海岸・ビッグサーでのアンジーとのフォトグラフィ・スタディなど、異なるアプローチによって捉えられたヴィジュアルが収録されている。

さらに、ロイド・カーンやリッキー・スワロー、リチャード・ブラーティガンといった、カウンターカルチャーの自由な精神を象徴する存在のゆかりの地を巡る旅は、1970年代のカリフォルニアへのオマージュとして結実。戎の視線は、風景の奥に潜むカルチャーとそのマインドを静かに浮かび上がらせる。

時代精神が息づく、もうひとつのカリフォルニア

戎にとってのカリフォルニアとは、1960年代後半から1970年代にかけての時代精神が今なお息づく場所だ。「博識なヒッピーが大好きだ」と語る彼の視線には、サブカルチャーが蠢いていたあの時代への敬意が宿る。本書を通じて、その空気感も感じとって欲しいと語っている。

自由と夢が織りなす西海岸の光景を、静謐なまなざしで編み上げた一冊。戎康友が写し出すカリフォルニアは、過去と現在をゆるやかにつなぐ詩的な世界観として私たちの前に広がる。

なお、写真集の発売を記念し、東京と京都で展覧会およびトークショーの開催も予定されている。

EXHIBITION「A Whole California  Anthology 1993–2025」

東京:BOOK AND SONS(東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル 鷹番)
会期:2026年5月28日(金)~6月16日(火)

⚪︎レセプション 5月28日(木)17:00 ‒ 19:00 *どなたでもご参加可能。
⚪︎トークイベント 6月7日(日)15:00 ‒ 16:30
登壇:戎康友(写真家)×古谷昭弘(編集者)
*予約・詳細は、ここよりご確認ください。

京都:誠光社 (京都府京都市上京区俵屋町437-4)
会期:2026年7月16日(木)〜7月31日(金)

⚪︎トークイベント 7月19日(日)19:00 ‒
登壇:戎康友(写真家)×オオヤミノル(オオヤコーヒ焙煎所)×堀部篤史(誠光社店主)
*予約・詳細は、ここよりご確認ください。

書籍情報

  • タイトル:A Whole California  Anthology 1993–2025
  • 写真・構成:戎康友
  • デザイン:村田錬(brown:design)
  • 編集:古谷昭弘
  • 仕様:248ページ/B5変形/日英バイリンガル
  • 価格:8,900円+税
  • 発売日:2026年5月下旬予定
  • 発行HeHe

YASUTOMO EBISU

戎 康友(えびす やすとも)/写真家

写真館を営む祖父と父の影響を受けて写真の道へ進んだ戎は、日本大学芸術学部写真学科卒業後に独立。ファッション誌のエディトリアルや広告、アーティストの作品集を手掛けるなど、幅広い分野で活躍中。